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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第14章 一線ー離される距離
久しぶりに触れる珈琲‥
舞が居なくなった後、僕は一切『涼風』の物に触れていなく、珈琲を淹れる手が少し震える‥‥今の僕が淹れて良いのかと。
「‥‥‥どうぞ‥‥‥」
「・・・・
マスター‥‥酒臭くないか??」
「えっ?
‥‥‥まあ‥‥‥」
数時間眠っただけでアルコールが抜ける訳もなく、酔いは無いものの体内のアルコールは残っている状態‥
でも、そこまで酒の匂いがするのだろうか僕は?
「珈琲好きのマスターだから、酒は飲まないと思っていた」
「意外かも知れませんが晩酌派ですよ‥
普段は仕事が終わるまで飲みはしませんが」
「晩酌派‥‥
怒らないか舞ちゃんが?」
・・一番触れて欲しく無いところを・・
とは思っても、一緒に暮らしていたと知っている宮村さんに隠しても無駄な話、此処はちゃんと話した方が良いと思う。
「舞は‥‥居ません‥‥
『涼風』を辞め家に戻ってます、またバイト募集の貼り紙をしないといけませんね」
「舞ちゃんが辞めた‥‥冗談だろう!?
マスターも辞めるで認めたのか!」
「辞めるのに認めるも何も‥
本人が辞めると言えばそれまでの話」
真実を隠した微妙な会話、だが舞が此処に居ないのは本当の話‥
強制されるのも辞めるのも、舞が居ないのだから同じ話だと思う。