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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第14章 一線ー離される距離
「‥‥マスターは少し『涼風』を維持する事に意固地になっていないか?」
「っっっ!!」
「舞ちゃんと『涼風』‥
マスターはどうやら『涼風』を選びたいようだが、店1つにそんなに執着して大事なものを失う気らしい‥
店なんて何度でもどんな場所でもやり直しが利く、だけど失った女は二度と戻って来ないんじゃないか?」
「・・・・・・・」
確かに僕は居心地が良いこの『涼風』に執着していたのかも知れない、此処が一番安らげる場所だから。
だが宮村さんの言う通り店はやり直しが利く、例えどんな場所でも、僕がやりたいようにやれば、それは『涼風』と同じ‥
だが舞は‥‥舞を失えば二度と戻っては来ない、それこそ姉の強制で他の男と結婚させられる事だってある。
舞を失うのは‥‥嫌だっ!!
「マスター?」
「まさか宮村さんに諭されるとは思っていませんでした‥
でも宮村さんの言う通り失えば二度と戻って来ない、僕の心の弱さだったんですね、舞を傷付け奪われてしまったのは‥
‥‥舞を奪い返します、それが僕の一番の選択‥‥」
「分かってくれたか‥
‥‥珈琲ごちそうさん、今までで一番不味い珈琲だったよマスター」
「‥‥何時かは一番美味しい珈琲を‥‥宮村さん」
僕を諭して、多くを語らず去って行った宮村さんには感謝している‥
お陰で僕は僕の本当にやりたい事を見付けた、漸く見付けたんだ・・・