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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第14章 一線ー離される距離
‥‥‥遠くで、お父さんとお母さんが言い争う声が聞こえる‥‥
何を言い争っているかまでは聞き取れない、だってこの部屋は2階の一番端っこで、お父さん達が居るのは1階のリビング。
私はずっとこのまま、飛び降りる事も出来ない窓から、代わり映えしない景色を眺めているだけ。
ただ食べて寝て食べて寝て、もう何日が過ぎたのさえ忘れてしまった、だって考えても仕方がないもの、生きている意味が見出だせないもの。
ただお父さんが言い争いの後に私の部屋に来て『幾らなんでもやり過ぎだ』そう言い部屋の鍵は外してくれた‥
でも外には出るなとは言われたけど。
「・・・・・・・・」
鍵は外してくれたけど、私はやっぱり部屋の中‥
飛べない鳥では無く、飛びたくない鳥、それが今の私。
遥叔父さんの事以外興味が持てない‥‥
何の音沙汰が無い遥叔父さんに、連絡するのが怖い‥‥
お母さんの言った言葉が嫌で、耳を塞いでいたい‥‥
今の私が思うのはこれだけ、後は何も考えられない考えたくない‥
こんな私は嫌だけど、私自身もう何かしたい気力さえ出ないの。
悲しくて、苦しくて、胸が張り裂けそうで‥‥
それなのに、お母さんは私の意思を無視して見合いなんて言ってるけど‥
そんな事をするくらいだったら死んだ方がマシに思えて来る。