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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第15章 この愛を貫くには‥‥
「遅くなってごめん舞、準備に手間取ってしまって‥
辛い思いをさせたとは思ってる、それに少し痩せたね‥‥」
「うんん‥‥
こうして叔父さんが来てくれただけで‥‥私‥‥私‥‥」
どうしよう、助手席に乗ってから涙が止まらないの、叔父さんの顔を見て安心して嬉しくて、止めようと思っても後から後から勝手に涙が溢れ出す。
「泣かないで‥‥舞‥‥
泣かれると僕も辛い」
「違う‥‥これは嬉しくて‥‥
止めようと思ってるのに‥‥」
「‥‥‥舞‥‥‥」
運転中の叔父さんの左手が、私の手に重なる‥
温かくて力強い叔父さんの手に包まれて、私は少しずつ冷静さを取り戻してゆく。
「僕が居るから安心して?」
「‥‥うん‥‥
でも何処に向かってるの?
『涼風』とは違う、どうして??」
「・・・
『涼風』には戻らないよ‥
あの場所に戻っても同じ事の繰り返し、それに『涼風』は‥‥父に預けた、もうあの家に僕や舞の物は一切無い、父に開け渡す為に全て処分してしまったんだ」
「そんな‥‥『涼風』は叔父さんの大切な場所なのに、一番大切にしていた場所なのに‥‥‥」
「一番大切なのは舞だよ‥‥
『涼風』よりも舞が大切、その事に気付くのが遅くなったせいで‥‥僕が意固地に『涼風』に拘ったせいで、どれだけ舞に辛い思いをさせたのか‥‥少し反省している」