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第15章 この愛を貫くには‥‥

「・・・・・
驚いたかい？
姉さんがまた女性と堕ちると言ったのはあながち嘘じゃ無い、僕は彼女に自分のこの性癖を隠して結婚したのだから、彼女を堕としてしまった事は嘘じゃ無いんだ」


「だけど！
だけどそれって、遥１人が悪い訳じゃないでしょう！
向こうだって暴力を振るい不倫もしていた、それなのにお母さんは遥１人だけを責めて‥‥そんなの不公平じゃないっ！！」


なんで‥‥なんで‥‥１人が悪い訳じゃ無いのに、２人共悪かったのに、遥１人が悪者になって、それで納得するなんて私は嫌だ！


過ぎて離婚したとは聞いた、でもその裏でこんなにも傷付き籠ってしまった遥に、お母さんは更に傷付ける真似をして‥‥こんなの許せないよ‥‥‥



「でもね、全てが表に出れば最終的に傷付くのは向こうの方、僕はそこまで望んでいなかったんだ‥
そして父も同じ、全てを見ていたのに沈黙を選んだ彼女の為に、余計な事は言わないそれで良かったんだよ」


「でも‥‥でもっ！！」


「今はこうして舞が居てくれる‥
彼女とは違い、舞は僕が何をしても受け入れ耐える事が出来る舞が‥‥
塞いだ僕の心の蓋を開いたのは舞だと言った筈、例え叔父と姪の関係でも、僕には舞だけしか居ない‥‥分かっていても離せられない、舞を手離してしまったら僕はもう‥‥‥」


「離れないから心配しないで‥
伊達に子供の頃から遥が好きと言っている訳じゃ無いよ？」