この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やめられない牛丼屋
第2章 エリアマネージャーの視察
牛肉はダンボールの中に小分けしてしまってある。賞味期限が切れた牛肉は奥にしまったので、上の牛肉を取り出さないとチェックできないようになっている。普通はダンボールの一番上にある牛肉の賞味期限を見れば、他の牛肉も同じ賞味期限なことが多い。それに加えて冷凍庫は寒いので、下の牛肉までチェックすることはないだろうと僕は予想していた。
「じゃあ。一つずつチェックしていくわね。」
(まじかよ、この女。。)
吉川さんは一つずつ牛肉を取り出し、賞味期限の日付を確認し始めた。
(まずいな。。)
休む間も無く吉川さんは賞味期限を確認して行く。吉川さんがついに下のほうにしまった牛肉を手にした。僕はガタガタ震えながら、万事休すと思い目を閉じた。
「11月14日 15:00。15時? ちょっとこれ昨日のやつじゃない?」
吉川さんはついに見つけたという満足げな表情をして声を荒げた。
「それは、その。まあ。。」
「なによこれ、下にある牛肉も全部昨日が賞味期限になってるじゃない。」
「す、すいません。。廃棄するのを忘れていました」
(僕はバイトだ。適当にここは謝って早くここから出よう。)
「あなたこれをお客様に出すつもりだったんじゃないでしょうね? これは重大なミスね。しっかりと記録させてもらうわ」
と吉川さんはペンをはしらせた。吉川さんは一人でぶつぶつと「これは加藤シニアマネージャーに報告ね」と独り言を言っていたが、僕は背中で聞いていた。
「じゃあ。一つずつチェックしていくわね。」
(まじかよ、この女。。)
吉川さんは一つずつ牛肉を取り出し、賞味期限の日付を確認し始めた。
(まずいな。。)
休む間も無く吉川さんは賞味期限を確認して行く。吉川さんがついに下のほうにしまった牛肉を手にした。僕はガタガタ震えながら、万事休すと思い目を閉じた。
「11月14日 15:00。15時? ちょっとこれ昨日のやつじゃない?」
吉川さんはついに見つけたという満足げな表情をして声を荒げた。
「それは、その。まあ。。」
「なによこれ、下にある牛肉も全部昨日が賞味期限になってるじゃない。」
「す、すいません。。廃棄するのを忘れていました」
(僕はバイトだ。適当にここは謝って早くここから出よう。)
「あなたこれをお客様に出すつもりだったんじゃないでしょうね? これは重大なミスね。しっかりと記録させてもらうわ」
と吉川さんはペンをはしらせた。吉川さんは一人でぶつぶつと「これは加藤シニアマネージャーに報告ね」と独り言を言っていたが、僕は背中で聞いていた。