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第1章 性欲に翻弄される少女

　放課後。

　疼き火照る体と暴走しそうな思考に翻弄されつつも何とか授業をこなし、やっと迎えた放課後。

　美憂はガーデニング部に所属していた。季節ごとに種を植え季節ごとの花を楽しむ。
　育て方や花言葉を勉強したり、押し花の栞を作ってみたり、美憂はこの部活がとても気に入っていた。

　今日は休まさせてもらおう…

　同じ部活のクラスメイトの女子に体調が悪いからと告げ、寄り道をせず真っ直ぐに帰宅することにした。
　早く帰ってどうにかしてこの体の火照りをおさめないとおかしくなってしまいそうだ。

　どうすればいいのかは判らないが、何となくその方法は自然に出来そうな気もしている。

　下駄箱から出したスニーカーを履いていると陽一が声をかけてきた。

　油断すると頭の中に湧いて出てくる陽一との絡み合い。その相手に急に声をかけられて美憂は心臓が止まりそうなほど驚いた。

　それほど美憂は妄想に取りつかれ周りが見えていなかった。