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シミュレーション仮説
第2章 神を信じた男
 香澄は絶望的で悲壮的な決意をした。

「む、胸だけなら我慢します…から、それで許して下さい…」
「ふうん、胸はいいんだ?」
「はい…」

 信二の手が無造作にTシャツを捲り上げる。その下には体にぴったりとした黒いチューブトップ。撮影時には高校の制服の白のブラウスを着ている。ブラジャーが透けないようにという配慮で着ていたのだろう。
 ぴったりと体に密着するチューブトップの中で胸が窮屈そうに収まっている。

 信二はチューブトップを掴み力任せに引き下ろした。

「嫌…」

 香澄が小さな悲鳴を漏らすも信二と目が合うと声を殺す。
 胸だけで許してもらえるのなら、ここで信二を怒らせるわけにはいかない。

 ぷるん、と音さえ立てそうな動きで張りのある胸が飛び出した。

「さっき触った時も思ったんだけどさ、香澄ちゃんて実は胸大きいんだね」
「見ないで…」
「香澄ちゃん清純派だからそういうセクシーなイメージがつかないようにしてるのかな?」

 実は信二の言う通りだった。

 今は清純派女優として、美少女が大人になる途中の年齢の香澄は極力性の香りを出さないように気を使っていた。
 芸能界とは人の出入りや人気の浮き沈みが激しい世界でもある。いつか他の若手女優に追い抜かれた時こそ、胸の大きさをさりげなくアピールして話題を集めよう、とそういう戦略を事務所は考えていた。

 香澄の胸は信二の手のひらに収まらないほどの大きさ。やや大粒の乳首がふっくりと起き上がっているのがいやらしい。

 形を乱すように揉み、乳首を唾液で濡れさせる。わざと音を立てて吸うと恥ずかしそうに香澄の体が縮こまる。それでも舌が触れるたびにピクピクと震える体が何とも可愛らしい。
 
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