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シミュレーション仮説
第2章 神を信じた男
 香澄は答えない。ならば、ともう一度奥深くまで指を潜り込ませた。痛みに香澄が悲鳴を上げる。

「教えてくれないとこのまま指で処女膜破っちゃうよ?」

 香澄の体の震えが一段と大きくなる。こんな男にこんなことをさせるなんて…

 流れ出る涙が口の中に入ってくる。悔くて怖い。
 でも言わないと何をされるか…

「そ、そうです…」

 香澄は自分が処女だと告白した。
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