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君が僕を愛してるという確固たる証拠が欲しいのです
第2章 君が僕を愛してるという確固たる証拠が欲しいのです
ギイィィーっとドアが不気味な音をたて開き誰かが入ってきた。声の質、体のラインで男だと認識した。急に周りが明るくなり、眼の瞳孔が収縮した。眼の奥が痛い。
「あぁ、気が付きましたか」
眼がやっと明るさになれ、声の主に視線を合わせた。
「あなたは…えっと…」姿を現したのは知っている顔だった。でも名前がきちんと思い出せない。名前は何だったっけ。
「ひどいなぁ…名前覚えてくれてないんだ。清水だよ、清水直也。忘れないでよ」
清水は無表情で少し顔が青白かった。
「やっと二人きりになれたね」
「や…ちょっと…こないで…」
千南は、なにをしでかすかわからない清水に恐怖を覚え、逃れようと後ずさる。だが、手足を拘束され、監禁されている以上不可能だった。
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