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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
<妻・裕子の一人語り>

夕方、夕飯の買い物をして
清水君の家に行きました。

預かっていた合鍵で入り
キッチンの様子や冷蔵庫、
トイレ、お風呂場、洗濯機の場所、
寝室等々を見てこの家での振舞いを
考えました。

また、早百合先生が色々と
メモ書きを残しておいてくれていたので
大変助かりました。

清水さんの帰りが8時ごろになると
聞いていたので、それに合わせて
晩御飯の用意をして
清水さんの帰宅を待ちました。

帰ってきた清水さんは
以前、会った時とは打って変わって
穏やかな表情で紳士的な対応でした。

二人で世間話しをしながら食事をして
仕舞い事をしてお風呂に入って
パジャマに着替えて寝室で
向かい合いました。

この時、どうなるのか不安で
とても緊張していました。

でも、優しい清水さんの態度をみると
何事もなく共同生活が始まると思いました。
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