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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
私「旦那は先週の俺たちの事は
聞かなかったのか?」

「うん、聞かれていないよ。
家に帰ってからは普段通りの雰囲気だった。
今週は何事もなかったように
毎日が過ぎて行ったわというより
私とあなたがこういうことになる以前の
主人に戻ったような感じだったわ~。
なんだか自信にあふれてたような顔だった」

たぶん自分の妻が何をされたかは
想像がつくでしょう。

以前から俺と会ってたわけですから
今更な事なんでしょう。

それより今は人妻の裕子を
思いのままにすることの方に気持ちが向いて
男としての自信を取り戻せたのかも
知れません。

早百合には具体的な事を教えるより
黙っておいて悶々とさせる方が面白いと考え
裕子から聞いたことは告げずに
おくことにしました。
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