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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
妻は起き上がりバイブと貰った
小さい下着を持って部屋を
出て行きました。

私はそのまま眠りにつきました。

翌日もその翌日も殆ど会話がなく
横で眠るだけの日々が続きました。

妻は悲しそうな目をしましたが
直ぐには昔のようになれない私が
いました。

状況は好転しているとは思いますが
全く何も無かった昔に戻るのは無理です。

でも、そんな私の態度にも
「あなたの傍で眠ることができて嬉しい」
と言って家事と学業を両立させている妻を
だんだんと許している自分も実感しています。

確かにその後のことは気になっていますが
やはり仕事が第一です。

家族を養っていかなくてはならない
身ですから。

金曜日になりました。
先週までは妻が向こうへ行って
早百合が来る日でしたが
今週からそれは明日の土曜日になったので
今夜はこの前の続きを聞こうと思っています。
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