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覇王の寵愛~淫らな花嫁教育
第1章 杏の踊り
「久し振りだな、鈴玉」

「はい。皇帝陛下」

深々と頭を下げ挨拶をした。

「あれから10年か。時は早いな」

「はい、左様でございます。
 皇帝陛下も更に成長なされました」

鈴玉は、10年前この王宮にいた。
女官として働いていたのだ。

「我は絶対に父のように、好いた女を
 逃がしはしない」

「そ、それは」

「言い訳はいらない。父に会って来たら
 どうです?喜びますよ」

嫌みを言っているかのような口調で
鈴玉に話しかけた。

「はい。皇帝陛下」

そう返事をすると、杏の所に戻った。
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