この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第7章 記念すべき四月

──午前11時40分、テヒョンがBNに融通を効かせてくれたお陰で、オンマを空港まで二人で送ってからの出社になった。

センチュリーに乗るテヒョンの目が、どこか上の空だったところを見ると……やっぱり、あいつ自身、父親になって色々と考え込む事が増えたんだろう。

颯爽と白色のロングカーディガンを春の風に揺らしながら練習室へ向かった私だったけど、誰も居なかった為、食堂へ向かう。

──すると、案の定見つけた。

いつもの様にミルクティーやらコーヒーを飲んで、偉そうにタバコを吸いながらご飯をチビチビ食べている五人を。


「あっ、ぬな!遅刻じゃん!」

「ジュン、あたしにそんな事言う前にアンタらはどうなのよ。練習したの?」

「したよー、朝からぶっ通しでスタンドマイクも使ってダンスしてから、今はお昼休憩。これガチだから!」

何だったら動画見る?とスマホを出してきそうになる彼に、苦笑いで首を横に振った。

「昼飯食ったのかよ」

「あーそういえばまだ食べてないわ」

「何か買ってくれば?」

と手渡されたのはブラックのAMEXカード。…そう私たちが家族で使っている、あのカード。

「これ、イルトの?」

「え?ああ、そうだけど。」


そりゃ、ブランドであれだけの服やらバッグも買えるはずだわな。

「お腹すいてないから、いいや。そのミルクティー飲んでんの?」

「まあ。…飲みたいなら飲めよ。」


「じゃあ、いただき。」

誕生日席に座ってから、少し手を伸ばしてミルクティーを取った。

/354ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ