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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第8章 近寄る魔の手


「………。」


「そこにインターポールっていうエリート中のエリートが入るワケですから。」

「事前に報告しておいた方が良いと思って、僕はイアさんに伝えただけですので。」

「……ありがとうございます。」


咄嗟にフォローをしたテヒョンは、やっぱり昔よりは少し大人になったのかな。

これも帝国の人間として仕事をし出す様になってからだろう。もし芸能人だけのテヒョンなら──こうはなってなかったかもしれない。


「おい、リサ。ちょっと食堂行くぞ、話したいことがある」

「えっ、良いけど──でもここを動いて良いの?」


「大丈夫ですよ。僕が伝えておくので是非お二人でお話してきてください。」

少しだけ機嫌を直した様だったイアさんが、そんな事を言うので、もう半ば強引に腕を引っ張られて同階にあるカフェへ向かった。

メンバー達を見ると、苦笑いで手をあげてくれている。


──やっぱりテヒョンはBNでも韓国国内でも……ソン・テヒョンなんだろうな。

彼が来た時のKBLOCKやその他若手の子達の反応といったら……もうそれはスゴいものだったもん。

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