この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第8章 近寄る魔の手
「………。」
「そこにインターポールっていうエリート中のエリートが入るワケですから。」
「事前に報告しておいた方が良いと思って、僕はイアさんに伝えただけですので。」
「……ありがとうございます。」
咄嗟にフォローをしたテヒョンは、やっぱり昔よりは少し大人になったのかな。
これも帝国の人間として仕事をし出す様になってからだろう。もし芸能人だけのテヒョンなら──こうはなってなかったかもしれない。
「おい、リサ。ちょっと食堂行くぞ、話したいことがある」
「えっ、良いけど──でもここを動いて良いの?」
「大丈夫ですよ。僕が伝えておくので是非お二人でお話してきてください。」
少しだけ機嫌を直した様だったイアさんが、そんな事を言うので、もう半ば強引に腕を引っ張られて同階にあるカフェへ向かった。
メンバー達を見ると、苦笑いで手をあげてくれている。
──やっぱりテヒョンはBNでも韓国国内でも……ソン・テヒョンなんだろうな。
彼が来た時のKBLOCKやその他若手の子達の反応といったら……もうそれはスゴいものだったもん。