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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第2章 新たな企み

「昨日、20時からKBSでやってた財閥特番見た?」

「ああ、確かホソさんがしてたやつだっけ?」


「そそ。」

「私は見てないけど──もしかして見たの?!あんな番組、一番嫌いだったじゃん。」

「たまたま前室で休憩してるときにやってたからさ。で、周りと好感度ランキング一位はどこだろって話してたんだ。お前はどこか分かるか?」

「財閥の?」

「そう。韓国国内の財閥で好感度が一番高いトコ」


春らしい季節になってきたな。

空は青々としていて雲は透き通るほどに美しい。冬の空と春の空は似ている。

草木が赤色か、ピンク色か……それで描かれる絵は全然変わってくるんだけどさ。

「そりゃウチでしょ。帝国グループ」

「流石だな、そうだよ。75%の人間が帝国の名を上げたらしい。スタッフとかティーはそれ見て俺に拍手してきやがった。」

「ははっ、なにそれ。」


「でもよ。」

「ん?」

思いきり見つめられているのだろう。

彼からの熱い視線を感じるけど、あえて窓から目を離さずに返事をしてやった。深い意味は無いんだけど、なんとなく意地悪をしたくなったのだ。


「俺達も、よくここまで来れたもんだよな。」

「……そうねえ。」


「始めは、大変だっただろ。お前は過激派の右翼から恐喝まがいの事されて俺のサセンにもボロクソされて」

「テヒョンとアボジもでしょ。売国奴とか色々と心ないことを書かれたり言われたりしてた。」


「──不思議だよな。確かに韓国ってのは日本以上に世論が浮いたり沈んだりする国だけど、まさかここまで好かれるとは思ってもなかった、正直」

「本当に?」


「ああ。確かに俺は帝国をもう一回底上げして、経営者としての面では評価を受けたし芸能人としても再評価をしてもらったけど……」

「人間ってのは、人のハッピーな出来事を素直に喜べるやつばっかりじゃねえだろ。」


「特に、俺みたいに金も名誉もレッテルも──全部持ってる男が相手になると、それはそれはすげえ妬みになるもんなんだよ。」


「まあサファイアのリーダー、ソン・テヒョンであり兼任して帝国グループの現会長だもんね。」


「ああ、だから俺がそう思ってたのも『受け入れられる事を欲しがってなかったのも』当たり前。」

「でもやっぱ愛ってのは不思議なんだよなあ」

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