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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第9章 見た事のない世界
息切れをしながらドアをノックしようと拳を上げると、丁度財布を持ったリーダーがドコかへ行く途中だったらしい。正面衝突をして額を広い胸元にぶつける。
「すみません……って、リサヌナ?」
「ああ、久しぶりっ」
「いやっ、えっ!?FBKの部屋は一個下ですよ!?」
「知ってるの、どうしてもKBLOCKに聞きたい事があって……ちょっと、とりあえず部屋ん中入れてくれない?」
「はっ、はい。それは大丈夫っすけど……」
メンバーたちを放置して大丈夫なんですか?と続けて聞きたいんだろう。
そんな事容易く想像出来たけど、あえてソレには触れないままエミネムが流れている室内へと足を踏み入れた。
「……ヌナッ!?」
一斉にして立ち上がる今を代表するアイドル達。
手で座る様に合図をしてから、私もしゃがみこんで彼達と目線を合わせた。
「どっ、どうしたんすか」
「──時間が無いから単刀直入に聞くわね。」
「大麻でラリってる女が沢山居るクラブ、どこか知らない?」