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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第9章 見た事のない世界
「そりゃテヒョンさんやサファイアの皆さんに可愛がってもらいやすいっていうのもあるだろうけど……それだけの理由じゃない。」
「ヌナが綺麗で色っぽいからなんだよ。ワケの分からないマネヒョンやブスなのに媚売って色目使ってくる仕事の出来ない女なら……」
「ヌナみたいに仕事に本気で向き合って、本気で愛してくれて、尚且つ顔も綺麗で品有るくせに可愛げもある女に支えてほしいと思うもんじゃん?」
それ、KBLOCKの子達にも似た様なことを言われた様な……。
どうしてこんな年齢になって美貌も衰えてきているというのに、今日というこんな日に褒められまくっているんだろう。
普段はテヒョンからデブだの金かかる豚だのしか言われないから変な気分だ。まあ、彼も本気で言ってないことはわかってるんだけどさ。
「俺達、ガキだから。せっかくヌナと仲良くなれて一緒にやっていこうって時に他のグループの奴達にヌナのこと、取られたくないの。」
「取られないわよ、アンタ達の面倒って私くらいしか見れないじゃん。」
「……っはは!そう、そこが良いんだよね。ヌナってさ。」
くすっと我慢出来ないと言う様に吹き出したジュンにつられて、他のメンバーも、まるで私をバカにするように表情を崩して笑い出す。