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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第11章 重要参考人の貴婦人様

それなのに、ご飯に誘われたと思ったら──慰めてくれると思ったら──また、こうやって怒られている私。

今日は質問攻め攻撃が大分利いて疲れているっていうのに。……そんな事を言いだせる雰囲気でないのは確かだった。


「いいか?俺は天下の帝国の会長だ」

「そして、この事件の捜査に何億という金を出してる会社のトップでもある」

「そんな俺をよくもまあ、この一週間何も知らねえフリして騙してくれたもんだな」


「──だっ、だからそれは謝ったでしょ!」

「ああ?」


「ああ?じゃないのよ。──じゃあ何、私がおとなしくVERMINで飲んでてハンソン兄弟と会ったなんて言っても『あーそっか』で終わってくれる?」

「そんなワケないし、第一今日みたいにこうやってクドく怒ってくるの目に見えてるじゃない」


「クドイって何だ?おめえ、黙って聞いてればクドイはねえだろ、クドイは」

「何?だってクドイじゃん。私は今朝、先ずは自分の非について必死に謝罪したし今後は勝手な真似はしないって言ったでしょ」

「それで許せってか?」

「許せとかそんな問題じゃないじゃん、心配してくれてるのも分かってるけど四時間も小さい箱の中に閉じ込められて英語や韓国語や日本語で、何度も似た様な質問ばかりされてたのよ」


「普通なら『お疲れさま』の一言くらい有っても良いでしょ。もっと言ったら『リサのおかげで捜査が早く進みそうだな』とか、その位は言えるじゃん!」

「……ッ、おめえなあ!」


「何?また怒るの?」

個室と個室の間はしっかり空いているし、テヒョン曰くここは防音設備が整っているらしい。

仮にこの話しが聞こえていたとしても、料理やお酒を運ぶ事で忙しいお店のスタッフさんのみだろう。それなら英語で会話をしているしある程度は問題ないと思う。

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