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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第13章 夢の大舞台
イルト達が必死にやり遂げた『例のコント』を見て、気に入ってくれた彼はこうやって今回のFBK部分に沢山のアイデアを出してくれる。
あのテヒョンが『次期バラエティーやミュージック番組のハシリになる人だよ』と絶賛するほど……。
そして、やっぱり私とドンさんのヨミは当たり、彼達のコントは非常にネットで話題になった。
アイドルがあんな事するなんて……という意見が10件有ったのなら、肯定的な意見はその千倍は有っただろう。
脚本も面白くて、周りのコメディアン方達の助けも有りFBKは、『色っぽいイケメン達』ではなく『デビュー前の必死なアイドル達』に成りきれていた。
しっかりと声から表情から作り込んでいたのが、茶の間の笑いと評価に繋がったのだ。
恥じらいを捨てた時に周りへの輪になる"笑"が生まれる──のだと思う。
本人達の耳にいれると調子に乗るから言っていないが、もう業界では頻りにテヒョンがドンさんを褒めるような言葉で『彼らこそが次世代アイドルの形だ』と言われていた。