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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第3章 共働きの財閥
「あのねえ!」
『ああ、出たぞ。コイツの本性が』と言いたげな意地悪そうな顔を見つめた。
結局、付き合ってても結婚してもコイツが私に死ぬほど惚れてても、動かされているのは私なんだ。
テヒョンは私を愛して、信用しているからこそ──期待しているからこそ──、この勝負私という駒で勝ちに行こうとしている。
「ソン・リサをナメないでくれる?」
「今世紀最大のシンデレラストーリーを作り上げた本人なの。そこら辺のプライドだけ高い様な財閥アホボンとは違うし、根性も何もない子宮で動く様なバカな女とも違う。」
「──いいわ、そこまで言うなら」
「私が出来の悪いアンタ達五人を『Sfireが恐れるFBK』にしてあげる。……そうね、二年よ。二年も有ればサファイア以外の若いとか男前だけで人気を保ってるグループを越えさせてみせるから。」
「……な?言っただろ」
「お前らが思う以上の女をマネージャーとして付けてやるって。」
自信満々に目の前の若い五人にそう言うテヒョンは、誰よりも彼達の成長を楽しみにしている様だった。