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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第13章 夢の大舞台
「──ッ」
まさか。
きっと、危ないだろうとか、信じれないだろうとか、私のことを心配して止めると思ってた。
でも彼が出した結論は私の意見を尊重する、と。それだけの凄く簡潔だけど、重いモノ。
彼達のリスクになるかもしれない今回と大きな事件も、私の判断に任せると。
──どこまで、この子達は私を感動させたら気が済むんだろう。
涙が滲みそうになったけど、そこはヌナとしての威厳がある。ぐっと堪えて、静かに言葉を紡いだ。
「私は──」