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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第14章 信用は危険への階段
「……俺達レベルになると、Sfire五人は全員BNの幹部みたいなモンなんだ。それは分かるだろう?」
「……はい」
最近はあんまり聞くことのなかったイルトの緊張しきった敬語。ああ、新鮮だなーなんて。
「だからお前達の出生の事とか、イルト──お前がリサのためにした事とかも全部知ってる。」
「………。」
「俺ら五人とマネヒョンと、会長だけのトップシークレットだけどな。」
「──で、テヒョンからグループラインが来て帝国財閥が今回のハンソン兄弟をどうしても逮捕したい、そのために多額の金を払って動き回ってるってことを聞いたんだ。」
「25分後に行われる話し合いのことも」
「……。」
「もし、お前らの話が長くなったら?もっと言うと誰かが怪我をさせられたら?可能性は沢山有るだろう、お前らがMAフェスの大トリを飾れなくなるかもしれない可能性が。」
「──そうっ、すね。」
「だから俺ら五人はスケジュールを無理に変えた。ロイとジミンもあと一時間以内には此処に到着できる。」
「ちょっ、ちょっと待ってジンくん。それって──」
「リサなら分かるだろ。可愛い後輩のバーターを俺ら四人が勤めるんだよ。」