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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第14章 信用は危険への階段
「なんだあ、それ。お前らは俺と宿舎で毎日一緒に居るから分かって「ああ、分かってる。これはゲームじゃないって言いたいんだろ?」
「そう。俺、ヌナの事本気だから。」
「あのねえ、これから大事な話しようってなってる時によくそんな私の事を好きだの子どもみたいな会話出来るわね」
「それ位話させてくれよ、今から真面目な話すんのに車内でも重苦しい空気なんて俺耐えれないわ」
テレビ前のキャラだけじゃなく、素のキャラまで最近になって、どこか変わってきたこの男はそんな事を言いのけた。
「……もう、ジェジュンまでっ。」
それを聞いて残りの三人はニヤニヤしている。これがFBKの強さなのかもしれないな。
言い方は悪いが、人を殺しても考えてないフリをして皆を笑顔にさせる『サイコパス的』な強さが有る。
勿論、その殺人は私の為でもあったけど……でも普通の人なら無理だよね。
ある意味、芸能人としてやっていくには常人離れしたサイコとも取れる強さや神経を持つしかないのかもしれない。