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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第16章 衝撃のヨクサムドン
風船が弾き出される音と共に、リビングのドアが開く。
咄嗟にテレビを消して振り返ると、そこにはホテルにある様な真っ白のガウンを着ているユンサが首からバスタオルをかけたまま、立っていた。
「……お風呂、上がったの」
「はい。入りますか?後で」
「ええ。」
「ですが、その前に」
「何」
「喉乾いてませんか、僕は乾きました。リサさんが良いのなら──あの日と同じ年代のドンペリが有ります。一杯だけで良いので付き合ってくれませんか」
「いいけど。なにも入れてないでしょうね」
「ははっ、それは失礼だな。そんなに不安ならグラスに注いでくれますか?それなら安心出来るでしょう」