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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第16章 衝撃のヨクサムドン


鼻がこんなにヤラれると痛いなんて想像もしてなかった。どうせなら折れててくれれば、整形できれいな鼻筋と鼻先を作れるのにな。

もし、それが可能なら私もテヒョンみたいに細くて少しだけ長い鼻にしてもらおう。


「何……何笑ってんだよ!」


──自分でもわからない。

だけど、多分こんな状況でもまたもテヒョンを思い出した自分自身への笑いなんだと思う。そんなことは決して言えないけど。


「あんたのオンマは、オンマなりの優しさでアンタらが餓死しない様に、食べていける様に、守ってくれたって……そう言いたいんでしょ」


「──じゃあね、私もそうなのよ」


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