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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第16章 衝撃のヨクサムドン
「俺が好きになったのは──、そんな勘違いされやすい性格に見えるけど根は誰よりもピュアで一生懸命で……博愛精神を持つリサだったなって」
「だから何も気にしなくて良いんだよ、リサは確かに可笑しいけど俺はお前の全部を愛してる。」
「……ッ!」
スマホを耳に当てたまま、上を向いた。涙が出そうだ。
いつもより幾分か優しい彼の声は、先程の言葉が本心だと私に教えてくれている。
「気、入れ換えろよ。」
「俺が正常になったってのに、次はリサがそんなんになってどうする。」
「……うん。」
「あ、あと。」
「はい。」
「ユンサの部屋が特定出来た。イルトが必死になって自分の所の若い衆を行かせようとしたけど、止めたわ。」
「神宮会ってこと?」
「そう。本人は死なせはしない、って言ってたけど……アイツのことだ、死んでなくても歯全部取られて話せない状況だとか生きたまま眼球くり貫くとか、そんなことしかねないだろ」