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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第17章 彼なりのケジメ

「せっ、正当化しないで!」
「どんな事情がそこに有ったとしても、アンタらは表で死ぬことが出来ない事をしてきてしまったのよ!!」
「正当化?してねえよ。」
「オンマを自分の手で殺せてスッキリした。これで……今度こそ、誰のせいにもせず自分で自分を償えると思ってる。」
「──償う?」
「ああ。」
そう言ってポケットの中から真っ黒の重圧のある"ソレ"を取り出したイヴァンは、私が声を挙げる間でもなくその銃口をユンサに向けた。
一撃で心臓を仕留めたのだろう。
乾いた銃声が一度だけ鳴り響いたあとに、うるさい機械音が異変を知らせる。
「あっ……アンタ!イヴァン!」

