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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
「ああ。確かに……、残された遺族やアイツらのした事を思うと、このまま何も無かったかの様に上の奴達だけが知る酷い事件、で終わらせるのは違うと思った。」
「だから各報道機関に事件の詳細や、アイツらが過去にしてきた行い、勿論バーミンでの出来事も全部ひっくるめて報道する様に言ったんだ」
「──じゃねえと、帝国は今後一切アンタ達のスポンサーにもならねえ、って。」
「へえ。」
「それだけじゃない、大統領にも会ってきた。」
「へっ?!そんなの初耳なんだけど」
「言ってなかったっけ。まあ、会ったんだよ。」
「で、今回のこの事件をキッチリと報道しなければ俺達帝国は全ての権利を日本に移して、日本を本社にする、とまで言った。」
「それって──」
「まあ……もし報道しない様にアンタらが圧力でも掛けたら帝国財閥は韓国に一円も税金を払わねえっていう脅しだよな。」
「ひえっ、そんな事までしてたんだ」