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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
「何で俺らっていつもこんな事に巻き込まれるんだろうな。平和に暮らしていけると思った矢先の出来事だぜ」
「あんたが持ってきてるんじゃないの?」
「ははっ、俺はお前なら解決できると思うからこそ──なんだけどな。」
「はあ?よく言うわよ、本当どの口が言ってんだか。」
今度こそ──二人で笑い合った。
腕に込められた力が強くなったのは、私を失いたくないからか?それとも、こうやって二人で笑い合える環境を失いたくないから、なのかな。
きっと両方だろう。
私のことを愛して止まない彼だ、そんな人の考えていることなんてお見通しなんだよね。
「……お前はまだマネージャーとして働いて行きたいか?FBKの。」
「テヒョンはどうしてほしいの。」
「俺は……やっぱり寂しいよな。あいつらの人気は今、下がることを知らない。きっとこれから今よりも忙しくなるのは目に見えてる」
「そうなった時に前みたいに俺とお前の時間が取れない事を考えると──そりゃあ、寂しい。」
「……。」
「でもテテとアイはあと三年、あっちに居るって話を正式に俺と固めただろ?つまりお前は後三年「いいわよ、暇でも。」