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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
「え?」
「掃除もご飯もお手伝いさんが居る、だからといってテテとアイもそんな頻繁に返ってこれない、でもお前の事を帝国で働かすつもりもない」
「つまり、夫人同伴の食事会やイベント事以外はする事のない、暇な三年ってことを言いたいんでしょ?」
「いやっ、まあ暇とまでは言わねえけど。俺の面倒見るのが大変な事はガキじゃねえから俺自身が一番分かってるし……」
本当かよ!と突っ込みたい気持ちを抑える。
分かってくれている、と信じてあげよう。
「でも、良いんじゃない?」
「え?」
「──あたしはアンタのお嫁さんだもん。だから帰りを待って笑顔でテヒョンの全てを受け入れる。それが私に出来る唯一の『お嫁さんとしての役目』でしょう?」
「……。」
「辛い時は頼られて、悲しい事があったら解決策を探して、嬉しい事も勿論半分個して、さ。」
「仕事の疲れを忘れさすかの様に、二人でテレビや週刊誌に文句言い合ったり、バラエティー見て笑い合うのって……きっとアンタが死ぬほど愛してる私にしか出来ない仕事なのよ。」
「……ッ、リサっ。」
「FBKも成長したしね、きっと今私から誰かにマネージャーが変わってもあの子達は頑張っていける。」