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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
「あんなあ、テテ」
「俺はテテが生まれる前よりも、ずーっと前からママを見てきて愛してきたんだ。その俺が何でママとチューしたらダメなんだよ?ああ?」
「……ッ、そんなん知らんよ!テテの方がママを好きやからに決まってるやん!!」
テヒョンの韓国語に、日本語で返事をするテテは多分もうどっぷりと日本の文化に浸かっている。
小さい子が使う大阪弁は非常に可愛らしい。そう心から思った。
「それは聞き捨てならねえ!俺の方がママのこと好きに決まってんだろ!」
「はあ?!」
「お前はたかが十年も生きてねえけど、俺はその倍以上お前のママと一緒に居るんだか「……テヒョン!!」
呆れた怒り声がストップの合図。
そんな合図を帝国のトップであり、サファイアのリーダーに出来る女性はこの世に三人しか居ない。
私と私のお母さんと妹のクリスタルだ。
「おっ、オンマ……」
「はあ。何がオンマよ、愛子が見たら呆れるわよ。ったく、リサを愛してるのは良い事だけどテテとアンタの年齢差を考えなさいよ。」