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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第4章 想像以上の実力
「これ見て。」
私とテヒョンは似ているから夫婦になったんじゃない。むしろ真逆だったけど──夫婦になって似てきたんだ。
あの時は株価だったけど、今はフォロワー数。
「フォロワー減ってるじゃねえかよ」
「ええ、既に101万人になってる。でも最新フォロワーを見てよ、前までは女の子ばっかりだったのに今は男の子の方が多くなってる。しかもネットオタクみたいな」
「……だから?」
「分からない?アンタ達の現実を見てこの数分で離れたファンが沢山居るけど、それと同時に面白がってフォローしてきた男性陣が居るのよ」
「お気に入りとリツイート数共に既に一万越え」
「サファイアもKBLOCKも女の子からの人気で成り上がった。だから売れてしばらく経つまでは恋愛も公に出来なかった、隠れて遊ぶしかなかった。」
「──でも、それで人気になっても所詮は誰かの真似事でしかないのよ」
「アンタ達の現実を見て離れたファンは、アンタ達に証拠付きの恋愛報道が流れた時点でファンを辞める、もしくは──新しいグループを追いかける」
「でも、これを見ても離れないファンはアンタ達がこれからどうなっても離れない。」
「そして──男を味方につける男は強いのよ」
「だからってこの遣り方は違うだろ」
「どうして違うって言いきれるの?過去のメディアをあさったけどアンタ達って新曲はサビしか載せてないしダンスしてるシーンも手抜いてる練習中の時だけよね」
「実力が有る、才能が有るって──自分たちで分かってるんでしょ?」
「まだそれを100%、ファンの子達やこの騒動で気になった子達に見せてないの。って事は?皆あなた達の本当の実力を見たくなる」
「ここまで女を泣かせる男たちの──、まともに練習もせず余裕ぶっこいてる男たちの──、真の実力である『初お披露目時』はどんなモンなんだろうって」