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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第4章 想像以上の実力

「そしてテヒョンに言われたの。『お前は後戻り出来ない状況に居るんだ。半年で良い、半年だけ側に居てくれ。じゃねえとお前の資産は返さない。』って」

「分かる?はじめの数か月なんて最悪よ、したくもない習い事させられて逃げない様に助けを求めない様に携帯すら持たせて貰えなかった」


「そんな最悪な印象をテヒョンに持ってたの。でも──今ではあの人無しでは生きられない私になってる。」

「女ってね冷たい人間がふと見せる優しさに弱いの。少し優しくされただけで『この人って本当は良い人なんじゃないの?』とか『過去に何か有ったのかな……』とか勝手にドラマ仕立てにしてくれる」

「そして興味が愛や情に変わる。女に限らず男でもそうでしょ?だから『ツンデレ』なんていうワードが出来上がって一定多数の人気が有るワケで」


「アンタ達に──」

「本当に──っ」


「自分たちが思っているだけの実力が有るなら、必ず結果はついてくる。」


「カスみたいな行動をしているアンタ達がバラエティで心底笑ってる笑顔を見た女の子はどうなる?ドームツアーの最終日に感極まって泣いてる姿を見たらどう思う?」

「女に対して最悪なだけでしょ。仕事に対しては本気になってみなよ」

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