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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第4章 想像以上の実力
「……やっぱり変わってる女だわ」

「うるさいミンホ。──分かったなら、さっさと行ってきて。行動はほとぼりが冷めない内にするのが一番よ」


またも無理矢理押し出した五つの背中。

完全に部屋を出そうになってる彼達に、思い出したかの様に叫んだのは私だ。

「あっ!」


「買い物は良いけど、ナンパして女をひっかけるのは禁止ね。声をかけられても当たり障りなく接する事」

「今日は──おとなしく家に帰って。」

イルトが手を挙げたのは『了解』という意味だろう。


食べかけのお菓子の袋やペットボトルの空きを袋に詰め込んでから私も練習室を出る準備を進めた。


食事会は18時半から、まだ後三時間も有る。

って事は、ここを18時に出れば間に合うワケだから──私がマネージャーとして敵を知る時間は大体二時間半くらい。そんだけあれば上等だ。


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