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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第4章 想像以上の実力

───久しぶりにこれだけの日本語を書いた。ノートは既に10ページ目が終わりそうになっている。


調べた結果分かった事。……やっぱり世界的な人気を見ても、韓国国内の人気を見てもサファイアは頭一つ抜けている。

そして二番に着くのがKBLOCKかSMエンターテイメントのドリームボーイズらしい。


ドリームボーイズは日本のジャニーズ風なアイドルだった。作詞作曲はメンバーがしているけど、曲も歌詞もキャッチーで流行りに上手に着いていってる感じ。

だけど三年もその人気を保ってるんだから、まあそれなりには女の子を引き寄せる個性っていうのが有るんだろう。


「目指す先は二番争い中のドリームボーイズかKBLOCKか……」

その下に続くのは他のBN所属のアイドル達や別の事務所の子達。

大体、ヒップホップかアイドルゴリゴリの路線だ。


学生時代の様にボールペンを左手で回しながら独り言をつぶやく。


やっぱり韓国での生活が長くても、旦那さんが韓国人でも、私は生粋のジャパニーズなんだろう。こういう時の独り言も資料作成の時に自然に指が動くのも全部『日本語』しかない。


いつの間にか眠りについている隣のおじさんには、私のブツブツ呟いている異国の言葉が子守歌の様に聞こえたのかな。


「なんなんだろ、調べて分かったけど、韓国って基準が決まってるのよね」

「整形でも韓国の美しいとされる顔は一つしかない、まあ俗に言うカンナムオンニ顔。それか最近ならオルチャン顔か──。」

「この子達の衣装もそう。ヒップホップ系のオーバーサイズかシンプルで王道な服装か。」


「何か面白味が無いのよ。これだとKBLOCKの真似かドリームボーイズの真似でしかないもんね……。」


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