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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第5章 嫉妬か否か
「あんなあ、時効だからいって色々言うんじゃねえよ、一応俺はお前らと違って嫁も子供も居るから」
「だってFBKの事を、まるで俺は潔白だったけどぉ~みたいな顔で言うからでしょ?!」
「いや、潔白だったとはいってねえだろうが!」
「いや、テヒョン。お前もイルトに負けず劣らず凄かったよ。お前の場合はスタッフに手を出さなかっただけだろ」
「お、マネヒョンの爆弾投下くるんじゃね?」
「ちょっ、あのなあ「何だよ、違うって言いたいのか?ブラジル人の歌手とのツーショット載せて堂々と交際を公表してた割りには中国で一番美人って言われるエンジェルベイビーと色々お楽しみしたりなあ。」
「テヒョンさんに泣かされた女の子も相当な数、芸能界から足洗っていったから、本当ヒョンはイルトとかFBKと同じレベルでしたよ!」
一斉攻撃されて、完全に落ち込んでいるテヒョンが面白かった。肩に手を回して頭を預けてやると、皆からのからかいの声が聞こえる。
「ティーもさ、オッパにつかせて貰って、色々とオッパの恋愛の仕方とか見てきたけど……」
「でも本当にリサヌナと出会ってからは全てが変わってたよね。ヌナが家に居る時なんかは、どんなに綺麗なハリウッドや韓国アイドルからの誘いが有っても断ってたもん」
「しかも、その断り方も前までのオッパなら優しく次が有る様に思わせる感じだったけど──それとは真逆で『お前らに割く時間ねえわ』なんて言ったりしてね」
「いや、ティー!まじでそうだよ。」
「リサヌナが居たから……ヒョンが一人で色々と抱え込まなくなってさ、なんか知らないけど笑顔とか増えて」
「昔のことなんか想像出来ないくらいに一途になって、他のつまみ食いとかもしなくなって──今じゃ、二児の父親しながらも、リサさんのこと付き合ってた当初よりも愛してるんだもんね。」
「本当、あいつがリサのこと店前で待ってる時の顔って言ったら嫉妬心丸出しで俺達がヒヤヒヤしたよ」
「……ああ、そうだよ。俺は確かにカスみたいな男だったも思うわ。浮気は当たり前だし、俺と付き合えてることに感謝しろって思ってたからな」
「ははっ、ヒョンが開き直った!」