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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第6章 期待ばかりの日本旅行

「金浦空港から関西空港よ、あと一時間半後に出発だから急いで荷物持って!」

「チェックイン間に合うの?」


「ビジネス取ったから大丈夫。私とミンホとジェジュンはタクシーで行くから、アリーとジュンとイルトは、イルトのレクサスね。」

「ええ、俺がタクシーでしょ」


「うるさい!イルト、どうせ車で来てんでしょ?」

「……そうだけど。」


「もう!あんたまで何で不貞腐れてんのよ、ほら!早くみんな用意して!」

まるで幼稚園の先生みたいだな……と思いながら眠そうな彼達に無理矢理水を飲ませて目を冷まさせる。


ふと、イルトの隣を通った時にいつもの甘いシャネルの香りがしてることに気がついた。

「あれっ、アンタ」

「何ですか」


「昨日ちゃんと宿舎帰ったんだ」

「はあ?」


「いや、てっきりハジンちゃんとそのままホテルかどっか行って買った服きて今日来ると思ったからさ」

「──、ヌナでしょ」


「何が?」


「誰も抱くことなく、家帰って"KAT-TUN"の動画見ろって言ったの。」


「ああ、確かに。言ったけど言うことなんか絶対聞かないと思ってたから。」


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