この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第6章 期待ばかりの日本旅行

黙ってストローを噛んでいるイルトが、はあと小さくため息をついてからパイプ椅子から立ち上がる。

彼が右手に持っているのは不似合いな烏龍茶。どうやらちゃんと空港まで車で来ていたことを覚えてるらしい。

「まあ、マネヌナの言うことだし?衣装も買ったし?良いんじゃねえの」

「だけどなあイルト、これだとあまりに韓国の芸能界を無視し過ぎてるぜ」


「どうなるか、なんて分かんねえんだから。」

「……。」


「楽曲提供してもらっても、宣材撮り直しても、それが上に跳ねられたら俺達は既存の路線であのCDがデビューシングルになるわけだし。」

「認められるか、られねえか──そこが分からないんだから、それよりも前の段階で、やれそうだ違うだ言うのは時間の無駄だと思うわ。」


「やらなきゃやられる──そんな世界なんだしな。動かなきゃ何も始まんねえよ。」


「……俺達のリーダーとマネージャーの意見が一致となったら、そりゃLONDさんと話すしかないよね。」

「ジュンの言う通りー」

この子達の結束力には、サファイアとはまた違う何かが感じられる。

ファミリーだけどファミリーじゃないというか……。

アイドルグループとしてのファミリーではなくて、マフィアのファミリーと言った方が良いのかな。


第三者から見れば、サファイアもFBKも仲良しグループなんだけど、"仲良し"っていう言葉で片付けて良いのかな?と思ってしまうのが目の前の男達。


ジッと顔を見つめていたらしい、何だよ。と言いたげなイルトの表情を見てハッとした。

「物販にLONDのリーダーボーカル立ってるわ。話まとめる為にも一緒に行こう」

「え、事前にアポ取ってねえの?」

/354ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ