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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
「熱あるじゃない…」
「ないぃ…」
遊び足りないのか、光瑠さんの足を握った隼人が力なく言う。
「おうちに戻って、ちょっと寝よう…?」
「やだ」
「意地張らないの。もう4年生なのにそんなこというの、おかしいよ」
ムッとむくれた隼人は、光瑠さんと要さんを交互に見上げる。
味方が欲しい時の視線だ。
光瑠さんと要さんもそれに気付いて、フッと緩く笑った。
「隼人、またいつでも遊んでやるから」
「そうだ。今は真希の言う通り、少し休んだ方がいい」
「……そんな事言って、二人ともいつも忙しいじゃん!」
隼人の言葉に、光瑠さんと要さんは困ったようにお互いに顔を見合わせている。
「分かった。お前が寝るまで一緒にいてやるから」
「本当に…?」
要さんの提案に目を輝かせている。
「俺もいてやる。感謝しろ」
要さんとは裏腹、光瑠さんは偉そうにそう言い放った。