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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
「……あとは私も隼人と一緒にいますので、要さん本当にお気遣いなさらず──」
「やだ!要も!!」
「隼人っ…」
光瑠さんの腕の中で、隼人が私の言葉を遮る。
少しずつ成長しているとは言え、まだわがままな隼人。
なんか…誰かさんに似てきている気がして嫌だなぁ……
「まぁ、隼人もこう言ってますし…」
「でっ、でも…加奈子さんが…」
「大丈夫です。今日は隼人と過ごすってちゃんと伝えてありますから…」
はあ…と気の抜けた返事をして、仕方なく頭を下げる。
あとでちゃんと加奈子さんにも謝っておかないと…
そう思いながら、私は隼人を抱える光瑠さんと要さんの後ろについて、屋敷の中に入った。