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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
──────────…
それから二日後。
「ねぇねぇ!ひかる!肩に乗せて!」
「またか…」
ぼんやりしながら、光瑠は隼人のことを眺める。
仕事帰り、隼人に捕まって仕方なく猫部屋に来たが、どうも頭がぼんやりして身体がふらついている。
疲れ…だろうか…
そんなことを思いながら、光瑠は片手で頭を抑えた。
「ねぇ!ひかるってば!」
「……あぁ…」
すっかり元気になった少年は、寝込んでいた期間、身体を動かせなかった反動でずっとはしゃぎ続けている。
肩車をせがまれた光瑠はしゃがみこんだのと同時に、くしゃみが出てまた身体がよろけた。
主人の心配をしているのか、猫たちが光瑠の周りに集まる。