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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
「おねーちゃん呼んでくるね?」
「いや…いい」
「なんで?」
「なんでって…───」
口を塞いで4度目のくしゃみ。
あーあ…と声を漏らした隼人は、光瑠の膝の上からピョンっと飛び降りた。
「やっぱ、ぼくおねーちゃんよんでくる!」
「いや、だからっ…」
「ひかる! “いじ” 張らないの!」
言葉を遮られて、光瑠は目を見開いた。
「……お前、意味分かっていってるのか?」
明らかに真希の口まねをした少年は、分かってるよ!と抗議をして、部屋の外へ走っていく。
「おっ…おい……!」
止めようとしたが、大きな声を出したことで、頭がひどく痛んだ。