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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
────────…
「はぁっ……」
深く息を吐いた光瑠さんを見つめながら、私は彼の手を握った。
異常に熱いその手。
うぅ……と唸るだけの彼が心配でたまらずにギュッと口をつぐむと、古畑さんが少し歪んだ布団を整えた。
「久々ですねぇ、坊っちゃんが体調を崩すなんて」
「きっと…隼人の風邪がうつったんです……」
いつになく弱々しい彼。
お医者さんはただの風邪って言っていたけど…
「あまり近付かれますと真希様までうつってしまいますよ」
「分かってるんですけど…っ」
少しだけ膨らんだお腹に手を当てる。