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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
「でないと、真希さんが気の毒です」
「っ……そんなことは!!!な……い…っ」
真希の名を聞いて、思わず強まってしまった語気を無理矢理に抑える。
「……お前が真希の心配をする必要は一切ない」
声のボリュームを落とした光瑠は、要のことを強く睨みつける。
もう何もないと分かっていても、どうしても気になってしまう真希と要の関係
そんな光瑠の気持ちを見抜いたように要が再び口を開いた。
「今度は、嫉妬ですか?」
「っ……別に嫉妬なんかしていない!
俺と真希はもう夫婦だっ…!」
「言っていますよね?
そうやって縛り付けていいことなど何もない…」
「だからっ…!縛り付けてなど───」
────────何が何でもあいつを外に出さすな。
要に言い返しながら、先日古畑に言った自分の言葉を思い出して、光瑠は口籠る。
この様子だと、必要以上に心配してあの屋敷に閉じ込めているに違いない…
全くその通りの読みをした要は、はぁ…と息を吐いた。