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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「で?お姉ちゃんがどうしたの?」
動ずることなく自分のペースでそう尋ねてきた隼人。
フッと笑った光瑠は、抱えていた猫を抱え床に下ろすと今度はその少年を抱えた。
「わぁっ……」
「お前、重くなったな…」
日に日に大きくなる少年の体重が以前に比べて重くなっていることに、光瑠は目を見開くと、隼人は嬉しそうにケタケタと笑った。
今に膝に乗せるような年ではなくなる。
どんな大人になるのだろうかと考えると、光瑠の胸が弾んだ。
「相談に乗ってくれ」
「なになに?」
光瑠に頼られて、隼人の表情が分かりやすく明るくなる。
「もうすぐ……真希の誕生日だろ」
「あー!そうだね!」
「何をあげたらいいのか……」
「悩んでたのってそれ??」
あぁ、と返事をして光瑠は去年のことを思い出す。