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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
去年は新入社員の香純という女が派手に暴れたせいで、真希との仲が一時期こじれていた。
卑怯な手にまんまと乗っかってしまい、真希、光瑠、要は大いに乱されてしまった最中に真希の誕生日が訪れて……。
絶望の中での、パリへの出張…
ぼんやりとしていた中で、自分を追い掛けにわざわざ真希が日本からパリに来て…
「ひかる、なにニヤニヤしてんの」
ハッとした光瑠は、思わず緩んだ口元を押さえた。
「あやしーーー!」
「べ、別に何も怪しいことはっ…」
「やらしいこと考えてたでしょ」
鋭い少年のツッコミに光瑠は片眉を上げる。
「やらしいってなんだ…。まだ10のくせに、ませやがって」
「ウハハっ…!やめてひかる!!」
突然光瑠にくすぐられた隼人は、大きな声で体をよじらせて笑う。
そんな隼人の姿に光瑠もつられて笑っていた。