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第1章 過保護な旦那様

「まぁでも、浩平はこういう感じの服、好きだと思うよ？」



「っ……」




照れる愛花ちゃんがかわいすぎてこちらまで胸がキュンとしてしまう。



そう今日の買い物の一番の目標は、今度彼氏である浩平くんの実家にいく愛花ちゃんの服を買う事。


何でも、浩平くんのお母さんが早く愛花ちゃんを連れてこいってうるさいらしい。



戸惑っている愛花ちゃんから、その話をきいたとき、浩平くんって家で愛花ちゃんのこと話しているんだなと思ったら、すごくおもしろかった。


けど、愛花ちゃんはそんなことに気付かないみたいで、どうしようどうしようってそればっかり言っている。



本当に、かわいらしくて、素敵なカップルだな…と見ていて思う。




「あ〜あ」


「なに？どうしたの、梨子」



突然ため息を付いた梨子は、少し切なそうに笑う。




「愛花ちゃんは親公認カップルになろうとしてるし

真希は結婚だけじゃなくてお母さんになろうとしてるし

私だけ何にもないなぁ…と思って」