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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
「そっ、そんな…。
梨子さんは、もうずっと前から亮さんと──」
「まぁ、そうなんだけどさ、マンネリっていうか…」
「そんなこと言ったら、亮くん泣いちゃうよ?」
私の言葉に梨子は、フッとバカにしたように笑う。
長く付き合っているから、そういう悩みもあるのかもしれないけど、少なくとも亮くんは未だに梨子にベタ惚れだ。
泣いちゃうよ?と言ったのは決して冗談じゃなくて、本当にそう思う…。
「真希もさ…」
「へっ…」
突然話を振られて、変な声を上げてしまった。
「結婚したってことは、これから先ずっーーーーと光瑠さんだけを愛し続けるってことなんだよ?」
「うっ、うん…」
「今はいいかもしれないけど、5年後、10年後とか、どうなってるか分からないよ?」
「どうなっているか?」
梨子の質問の意図が分からず、思わず首を傾げた。